カオスの中で選ぶとき

『あなたの一票が、わたしたちの明日を作ってゆきます』
今回の選挙で私が使い続けたフレーズです。
選ぶときです。
そして、すべての人に未来をつくる、今を作る力を持っています。
カオスの中、自分の声に耳を澄ませましょう。
あなたの欲している未来は、そして、今現在はなんなのか。
さっか
with love
お伝えし損ねていたお話があります。
今は、そして、今年は人間関係について考えることを促す星が続いてゆきます。
人間関係は、結局のところ自分の写し鏡だというふうにお伝えしてきましたが、他者を尊重することが、自分を尊重すること、逆に、自分を尊重する人が、他者も尊重する人になります。
先日のことですが、畑仕事をしていたら、ある人が訪ねてきました。彼女は、夫婦関係で悩んでいました。よくある話ですが、夫が家事をしない、家族と時間を過ごしてくれない、仕事ばかりしている、家にいる時間が少ない。挙句に、休日になると一人で健康ランドに行って帰ってこない。
結婚してまだ1年ちょっとなのですが、彼女と彼は、結婚、出産、転居、休職(女性)と新しい職に就く(男性)・・二人で色々とストレス度の高い経験をこの1年ちょっとでしています。
そんな中、乳幼児を抱えながら新婚生活。
大変だろうと思います。
けれど、彼女の二言が気になりました。
「夫の取説を知りたい。教えてくれないか。」
そして
「いいや、彼には期待しないで(まだ乳幼児の)息子にしようっと!」
いやいや・・
と話しをしようとしたところに、また、別の人が訪ねてきたので、あまり深い話ができなかったのですが、一言だけ、「夫との不仲の矛先を息子に向けると、息子が迷惑だよ」とだけ伝えました。
よく、聞くのです。
夫や妻を教育する。
取説が知りたい。
日本で聞く言葉ですが、もしかしたら、海外の人たちもこんなふうに相手のことを言っている人もいるのかもしれません。少なくとも、NY市のわたしの周りの人たちは、そんなことは言っていませんでしたが、あり得る話です。
まず、相手を自分の思い通りにしようとする、あるいは、モノのように「取説」で扱う、というのは、思い違いです。
人は、自分で変わりたいと思わないと変わりません。また、他者の思い通りには決してなりません。たとえそれがパートナーであろうと、子供であろうと。もし、思い通りになっていると思っているとしたら、それは、誤解しているか、相手がそう思わせているだけか、妄想しているだけでしょう。
人間は自然の一部です。わたしたちが明日のお天気を支配できないように、人のことも支配ではできません。服従と支配は、ただの思い込みです。それに何より、相手を思い通りにできると考えること自体に、相手への尊重がありません。存在として、そして、愛する者への。
もちろん、リクエストや不満はあることでしょう。別々の人間が暮らしを共にするということは、違いとの遭遇の連続ですから。けれど、話し合いをしたり、解決策を見出してゆけば良いのです。相手を、自分の思い通りにしようとするよりは。
けれど、究極的にそのままのお相手を受け入れられないとしたら、一緒にいない方が良いでしょう。
そして、なぜ、他者を自分の思い通りにしようとするのか・・を、自身に問うと良いでしょう。
多くの人が、ほとんどの人が、自分のことがままならないため、他者を支配しようとします。自分がままなっていたら、他者のことをする必要はありません。または、不純な愛なのでしょう。
なので、もし、相手に自分の思い通りになるように教育しようとしていたり、取説を知りたいと思うようだったら、自分の人生の何が自分の思うようになっていないのか、そしてそれはなぜか。もしかすると、自分の自分への思いや期待が適切でなく筋違いなのか、自分のことがわかっていないのか、自分の人生を生きることが怖いからなのか。
考えてみると良いでしょう。
次に、夫がままならないから、子供に期待する。そういう人って、思っているよりも多くいることでしょう。寂しかったり、自分が満たされないからなんとか誰かにそのボイド(空虚)を埋めてもらいたくて子供に向かっている、自分が自分の人生を生きられない、と挫折しているから他者に期待する・・さまざまな理由があることでしょう。
ただ、それをやり続けて一つだけ言えるのは、それをやると、子供が不幸になる。そして、やっている本人も一生満たされることはない、ということです。
上の二点を振り返ることが重要なのは、相手に常に期待していると、その人の人生を歩むことができないからです。
今年後半から(夏以降)「自分の人生を自分の足で歩くこと」を求める星がやってきます。そのために、今、自分自身の闇の部分と向き合って、新たな人生を歩み始めることを、このところ勧めています。
自分の人生を他者に(それが家族や親子であっても)投げてしまうのは、金星の影響もあり特に女性がやることですが、このままだと日本は、いつまで経っても女性が自立できないことでしょう。
お相手の男性が嫌だったら、話し合っても理解できないようだったら、相手のことは気にせずに、自分の人生を歩むように女性たちがし始めれば、女性同士でちゃんと助け合えば、世の中は回ってゆくことでしょう。女性の社会的なチャンスが乏しい、女が尊重される職場がない、というのなら、女性たちで起業すると良いでしょう。
けれど、なぜか、ずっと文句を言いながら、相手に期待を裏切られたり、置き去られたりしながらも、それでもお相手と一緒にいたいと思うのは、なぜなのか・・ちょっと小さな親切をしてもらっただけで、すごいことだと思ってしまうのはなぜなのでしょう。
自分への尊重感が低い、自信がないからでしょう。まずは、自分を尊重し、自身を養ってゆくことが大切になります。
人生は、厳しいものです。特に、今の時代は、もちろんわたしも含めて、カオスの中を生きているので、容易ではありません。
女性たちは大変さからの逃げ場所に男性を使うのをやめ、やらなくても良い努力や相手の顔色を見るのをやめるとき、そして、男性たちは責任逃れをするのをやめるとき、自分のエゴを満たすために関係性を持つのをやめるときがやってきています。


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