成長率
つい最近、日本の4月期から6月期の経済成長率がマイナス7.8%で、リーマンショック以来の最低率だったというニュースが持ち上がっていました。これからどうやって回復するか、というのが話題になっていましたが、それを聞いてわたしは、ふと、と思ったのです。
なぜ、成長し続けなくっちゃいけないんだろう。
人間としては成長し続けるって素敵だけど、経済活動の数値が上がり続ける必要って果たしてあるんだろうか、って。
第一、経済活動ってなんだろう?って考えました。
経済活動っていうのは、人と人の交流のことを根源的には言うと思います。誰かが素敵なバスケットを編むのが上手で、たくさん作れるから、バスケットを必要とする人が買う。そのお金で、バスケットを編む人は、野菜を作るのが上手な人から人参を買う。野菜を作るのが上手な人は、愛する子供のためにそのお金で木こりが作った木のおもちゃを買ってあげる・・。時には、村の薬師のところに行って薬を買ったり、または、知恵者のところで話しを聞いてもらって様々な知恵を受け取り、その代わりに代金を払う。知恵者は、そのお金で、旅をしたり本を買ったりしてまた知恵を重ねる。
お互いの価値を認め合いながら、みんなで豊かになるし、技も磨かれてゆく。
そうやって、巡り巡るのが経済活動の基本。そして、お金っていうのは、その人の感謝の気持ちを表す媒体であり、価値を表す共通認識言語のようなもの。値段は、作った人が「これには、これだけの価値がありますよ」と提示するもの。その価値は、その人の表現でもある。それに見合っているな、これが自分には必要だな、と思う人が、その値段を払う。場合によっては、値引きしてとお願いする人もいれば、いや、もっと払いたいから払うよ、という人もいたりして。
なんにしろ、人の心とその心が作り出した、有形無形のものをお互いに交換して、循環するものだと思う。
それを、どうやって「成長」させるのか。
数値を上げて「成長」すると、誰にとってどう言う風に良いのだろうか?
どの国のGDPが幾つで、誰が一番で誰がレースのおしまいを走っていて・・と言うふうにみんなで競争して「何が」成長するのだろうか?
それから思うのですが、そんなにいつも生産活動をして、そんなにいつも成長しなくっちゃいけないのかしら、って。眠って夢をみる時間も大切だし、経済や生産とは関係なく、ただただ誰かと愛しあったり心を通わせたりすることって人として生きるには、なくてはならない時間。
国民総生産量のGDPってなんの意味があって、誰を本当に幸せにしているのでしょうか。
ラジオニュースをキッチンで片付け物をしながら聞いて、そのことをふと思ったのでした。
今回の月のお話でも触れますが、来週から、お金や日々の喜びや価値を表す金星が活発な動きをし、人々に「自分の価値観」について考えるよう促してきます。
あなたにとって価値のあるものとはなに?そして、それはなぜ?と、星々は問いかけてきます。
古くなった価値観を捨てる人も出てくるでしょう。そして、新しい価値観を得る人もいるでしょう。
さて、あなたは、どんな経験をすることでしょう。価値観に意識を持ってゆくと良い時がすぐそこまでやってきています。

身体の大きさと食べる量だけを比べれば、ダンゼン娘に郡杯が上がります。けれど、それだけでは二匹の成長ぶりは測れないと思っています。母猫は子供を産んですごく成長したなぁ、って、日々感動しているのです。
人間の子供も同じですが、成長率は数字にならないことが多いとわたしは思います。

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